秋は季節がよく過ごしやすくなりスポーツの秋ともいわれます。
普段運動しない人もやる気になりますね。
そこで手始めにジョギングやランニングを始める方も多いでしょう。
下肢の運動障害も起きやすくなります。
走る動作
走る時は両下肢が順番に浮き上がり、それから地面に着地する動作を繰り返します。
そのため着地時には、地面から受ける力は体重の約2~4倍になると言われています。
また、荷重とともに地面からの反発力や捻じれの力が少しずつ変化しながら加わり、地面の凹凸や硬さ、靴のクッション性や摩耗も下肢の負担に大きく関わってきます。
障害を引き起こす要因
・身体的要因
ご本人の身体特性によるもの、年齢、性別、体重増加、アライメント(O脚、X脚)、筋力低下、筋・腱の柔軟性の低下等
・環境要因
気温や湿度、路面の性質や傾斜、ランニングシューズの適合性・摩耗などの状態
・トレーニング要因
トレーニング量・程度・頻度など。しかしこの方法を間違えると障害の原因になります。
また、障害の多くは使い過ぎ(オーバーユース)と考えられているので、疲れを残すような状態でのトレーニングは最も危険です。
障害予防の基本
・筋肉の柔軟性の改善
ランニングの着地時にふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)や足底筋で衝撃を和らげるため柔軟性を高める事が必要です。
・筋力強化
柔軟性向上と同様の理由で十分な下肢筋力強化も重要です
・その他
シューズが合っているか、摩耗していないかの定期チェックも大事です。
健康維持のため運動は大切です。季節が良くなるとおのずと気持ちもたかぶって、年齢問わず多くの方が運動しようと思われ実際始められます。
楽しく運動しないと続けられません。そのためには十分な準備をしましょう。
それでも下肢がおかしいと思われたら、早めにご相談ください。
ストレッチや筋力強化等に関しては、「足の裏・かかとの痛み、足底腱膜炎かも」(2024.5.31)、「足の捻挫とは?」(2023.10.11)を参考にしてください