コラムcolumn

「ぎっくり腰」

腰痛で訪れる患者さんは沢山います。何か動作をした時に急に痛くなる腰痛。ぎっくり腰ですかと聞かれます。ぎっくり腰とはどんな腰痛でしょうか。ぎっくり腰という病名はありません。急に起こる腰痛のことで急性腰痛症です。原因は様々、急に物を持とうとした時、腰をねじるなどの動作をした時などに起こることが多いですが、朝起きた直後や何もしないで起こる事もあります。その原因も様々、腰の動く部分(関節)や椎間板に強い力がかかってけがをした状態、腰を支える筋肉や靭帯など軟らかい組織の損傷などが多いと考えられます。しかし、その他にも癌の転移や椎間板ヘルニアや、高齢者では骨粗鬆症などによる腰椎圧迫骨折などもあります。以前某製薬会社が「いつの間にか骨折」と言っていましたがそれも増えています。

広島市の北部に位置する当地にも高齢者が沢山おられて整形外科を訪れます。日ごろから正しい動きを習得したり、リハビリで運動したりして、急性腰痛症を早めに治して予防もしましょう。