コラムcolumn

階段の下りがツライと感じたら

~膝の痛みと上手に付き合う方法~

「よっこらしょ」がサインかもしれません

「椅子から立ち上がる時に、つい口に出てしまう」「階段を下りる時、無意識に手すりを探している」。そんな心当たりはありませんか?

膝の痛みは、日常生活の質を大きく左右する重要なサインです。「もう年だから仕方ない」と諦めてしまう前に、まずは膝の中で何が起きているのかを知ることから始めてみましょう。

1.なぜ膝が痛くなるのか?

これが、整形外科で最も多い「変形性膝関節症」による痛みの正体です。

特に、以下の3つが進行を早める要因となります。

 * 筋力の低下: 膝を支える太ももの筋肉が弱くなる。

 * 体重の増加: 1kg増えるだけで、階段では数kg分の負担増になる。

 * 生活習慣: O脚や、長時間の立ち仕事などの負担。

2.自宅でできる!膝を守る「貯筋」と工夫

膝への負担を減らすには、自分自身の筋肉を「天然のサポーター」に育てるのが一番の近道です。

 ①パテラセッティング(タオル押し):

   床に足を伸ばして座り、膝の裏に丸めたタオルを置きます。ギュ〜ッと5秒間、膝裏でタオルを床に押し付けるだけ。これを左右10回ずつ、1日2〜3セットを目安に行いましょう。行うことで、膝を支える「大腿四頭筋」が鍛えられます。

②日常生活での「膝に優しい」工夫

運動と同じくらい大切なのが、日々の生活で膝にかかる負担を「引き算」することです。

底が薄く硬い靴は、地面からの衝撃がダイレクトに膝へ伝わります。ウォーキングシューズなど、衝撃吸収性の高い靴を選ぶだけで痛みは軽減します。

3.専門医に相談すべきタイミング

 ① 膝が腫れている、または熱を持っている。

 ② 急に膝がロックされて動かなくなる。

 ③痛みのせいで、買い物などの外出を諦めるようになった。

早めに原因を特定すれば、注射やリハビリなど、手術以外の選択肢で改善できる可能性が大きく広がります。

4.10年後も、自分の足で歩き続けるために

痛みを我慢して閉じこもるのではなく、ケアをしながら活動的な毎日を取り戻しましょう。10年後も、あなたが行きたい場所へ自分の足で歩いていけるように。今日から「膝に優しい生活」を始めてみませんか?