コラムcolumn

ワクチン接種におけるリウマチ性疾患に対する投薬調整

関節リウマチ等で薬を飲んでいる方がワクチン接種時にどうするかとよくお問い合わせをいただきます。以下は調べてみた結果を記載します。皆さんが飲んだり注射しておられる薬の参考にして下さい。

メソトレキサート(リウマトレックス)

ファイザー社、モデルナ社製ワクチン接種後1週間は内服しない。
ジョンソンエンドジョンソン社製 接種後2週間は内服しない。

JAK阻害剤(セルヤンツ、オルミエント、リンヴォック、ジセレカ等)

ワクチン接種後1週間は内服しない。

アバタセプト(オレンシア皮下注)

ワクチン初回接種の前後1週間のみ内服しない(2週間)。

アバタセプト(オレンシア点滴静注)

前回の点滴から4週間後にワクチン接種し、その後1週間空けて次の点滴を受ける。2回目の接種の際は調整は必要ない。

リツキサン

次の点滴の約4週間前にワクチン接種し、2回目のワクチン接種後、次の点滴を2~4週間遅らせる。

エンドキサン

各ワクチン接種の1週間後になるように投薬時間を調整する。

セルセプト

各ワクチン接種後1週間は中止する。

アセトアミノフェン(カロナール)、非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs、ロキソニン、セレコックス、ボルタレンなど)

ワクチン接種前24時間は中止、接種後は内服可能。

その他リウマチ性疾患に対する多くの免疫調整薬

ワクチン接種前後で薬の服用を中止しない。

まだ多くは意見の分かれるところですのであくまで参考として下さい。