骨粗しょう症osteoporosis

骨粗しょう症

骨粗しょう症

骨粗しょう症は、骨の量が減ったり、骨の強度が低下したりして起こる病気です。骨がもろくなっている状態で、骨折の原因となります。日本骨粗鬆症学会の「予防と治療ガイドライン2015年版」によると、以下のどれかに当てはまる場合、骨粗しょう症と診断されます。

  1. 骨密度がYAM(若年成人平均)の70%以下の場合
    ※ 原則として腰椎または大腿骨近位部骨密度とする。
  2. 脊椎圧迫骨折または大腿骨頚部骨折の脆弱性骨折がある場合
  3. それ以外(手関節、肋骨など)の脆弱性骨折があり、YAMが80%未満の場合

骨粗しょう症は痛みなどの自覚症状がなく、発症して進行するケースがほとんどです。背中や腰に痛みを感じたり、身長が縮んだりと自覚症状が出た時にはかなり症状が悪化している場合もあり、早期診断・治療を行うことが重要です。特に高齢の女性は、女性ホルモンの分泌が急激に低下し、それに伴い骨の量も減少して骨粗しょう症になりやすくなります。女性は症状が無くても、40歳以上になったら定期的に骨密度を測ることをお勧めします。

骨密度検査(DEXA法)について

当院では最新鋭のDEXA(デキサ)法のX線骨密度測定器を導入して骨密度検査を行っております。DEXAはDual Energy X-ray Absorptiometryの略で、DEXA法による検査は、2種類の異なるX線を照射して骨密度を測定する検査で、他の方法(超音波法、MD法、CT法など)の骨密度検査と比べて最も精度の高い検査方法とされています。検査は、撮影台に横になるだけで、痛みもなく短時間で検査は終了いたしますまた、被ばく量が極めて少なく(胸部レントゲンと比べると1/6程度)、患者様の負担が少ない検査です。当院の骨密度検査の特徴は以下の通りです。骨密度検査で有効な部位とされる腰椎と大腿骨部を検査しています。二つの部位を検査しますが、体位の入れ替えがないため、一般的な測定器と比べて非常に短時間で検査ができます。X線の照射量は胸部レントゲンの1/6と低被ばくなので患者様の負担が少ない検査です。