骨折
骨が壊れることを骨折といいます。ヒビが入ったり骨の一部分が欠けたり凹んだ場合も骨折に該当します。骨折は骨に力が加わることで起こります。骨全体が弱っていたり、骨の一部が溶けていたりすると、弱い力でも骨折します。また、健康な骨であっても、同じ場所に繰り返し長期間負荷がかかり続けると骨折することがあります(疲労骨折)。
骨折の種類
骨折には多くの種類が存在します。
単純骨折(閉鎖骨折)
骨折をした際に、皮膚表面から骨が露出していない状態を指します。
複雑骨折(開放骨折)
骨が折れると同時に、骨折した部位の皮膚も損傷し、骨が露出した状態です。
粉砕骨折
骨が粉々に砕ける骨折です。スポーツや交通事故による強い衝撃、または骨粗しょう症で骨が弱くなった人が転倒した際に起こります。
疲労骨折
骨の同一部位に継続的な力が加わることで折れた状態です。足や腰に起こるケースが多く、女性ホルモンの低下によって骨折する場合もあります。
圧迫骨折
骨がつぶれたように変形した状態です。腰や背中に強い痛みが出る場合が多く、老化や骨粗しょう症によって骨が弱くなると起きやすくなります。
剥離(はくり)骨折
外部からの衝撃により、腱や靭帯の結合部から骨が剥がれた状態です。日常的な動作が原因となり、手や足首に起こることが多いです。
治療について
骨折は、病院で適切な治療やリハビリを行わなければ後遺症が出るようなケースもありますので、注意が必要です。骨折が疑われる場合には、ただちに整形外科を受診してください。骨の中には生きた細胞があり、骨折しても治る力があります。骨折部のズレが小さいかつ動きが少なく、元気な細胞が多ければ骨折部位はつきやすいものです。そのため手術をしない場合もあり、ギプスで治す場合には骨折部がグラつかないように作ります。手術をする場合は皮膚を切開し、金属製の板や棒を使用して骨を止めてズレと動きを防ぎます。